法人で契約している生命保険がある中で、平準定期保険。
毎月の支払額のうち、一部を積み立てしている処理をしているが
取り崩しがあるらしいけど、それってどういうことなのでしょうか?
※鶴見岳の「おなで石」
毎月の支払時の経理処理
法人契約で「平準定期保険」なるものに加入して、万が一に備えている会社もあるかと思います。
おそらく税理士さんが処理してくれるか、税理士さんから教えてもらって処理しているかと思います。
毎月、一部を「保険料」にして、一部を「前払金」とか「保険積立金」とかの科目で処理しているかと思います。
どうして、保険料を支払っているのに、全額が保険料ではないかというと、そのように処理するように決まっているからです。
ですから、毎月「前払金」なり「保険積立金」なりで、貸借対照表の資産の部に資産としてどんどん貯まっていっているのに、会社にお金が貯まっているわけではないのです。
これはお金が貯まっていないですが、決まった処理の仕方なので、税理士さんに従わないといけません。
毎月200,000円保険料を支払っていて、半分が保険料、半分が前払金とするようになっていますと
保険料 100,000円 / 現預金 100,000円
前払金 100,000円 / 現預金 100,000円
となります。(解約返戻率によって変わりますので、保険会社に確認下さい)
保険料の取り扱は一部を資産に計上しないといけません・・・
上記の法人税法基本通達9-3-5の2で重要なのが「解約返戻率」です。
「解約返戻率」がわからない場合は、保険会社の人に「解約返戻金の一覧表」をくださいと言ったらもらえるので、もらって確認してみて下さい。
積み立てしていた金額を取り崩すとき
毎月支払った保険料から一部を「前払金」や「保険積立金」として貯めていきますが、ある一定の時期になったら取り崩すことになります。
保険会社から事前に案内があったり、取り崩しの時期が来たら案内が来たりします。
資産を取り崩すと書いてあるのですが、これってどういうことか・・・
今まで「前払金」や「保険積立金」として貸借対照表に溜まっていた金額を取り崩していくのです。
取り崩すというのは、金額を減らしていくということです。
溜まっていた金額を減らしていくと、ではお金が増えるのかというとそうではありません。
「前払金」や「保険積立金」として貯まっていた金額を減らして、減らした金額を保険料として経費にしていきます。
一定の時期になると
毎月200,000円支払って、全額が保険料となります。
それにプラス「前払金」を100,000円減らすと、100,000円も保険料となります。
保険料 200,000円 / 現預金 200,000円
保険料 100,000円 / 前払金 100,000円
というふうになります。
貯まっていた「前払金」は、お金を支払うこともなく、もらうこともなく、ただ会計ソフト上だけで減っていくことになります。
ですから気をつけることは、ある一定の時期(保険の種類によって変わるので、確認が必要です)から、「前払金」や「保険積立金」を取り崩すとなったときからは、お金の支出は増えないのに経費が増えることになります。
年間で利益を計算するときに、「前払金」や「保険積立金」を取り崩して減らした金額の経費分も考えていかなければなりませんね。
参考:法人が支払う長期平準定期保険等の保険料の取扱いについて
【足あと】
昨日は、朝から腕が上がらないと言っていた息子が、帰ってきてからも腕が上がらず痛いというので、病院へ行きました。
レントゲンまで撮って異常なく一安心。
診てもらった先生が診察でないことまでも話し出したので、おもしろく聞いていました。
【昨日のにっこり】
息子の腕に異常が無くてよかった
ポテトサラダが美味しかった
話さないといけない人と話すことができたこと