院長夫人 院長(夫)と診療所の経営について
意見が対立する時があるかと思います。
そんなとき、言い争いの喧嘩をしますか?
夫婦喧嘩
診療所の経営についてですから、仕事です。
論理的に話し合って解決しましょう。
※台風が近づいていた石垣島の海
意見が対立することがあっても当然
院長夫人と院長と診療所をよくしたいという思いは
二人とも同じだと思います。
そのよくしたいと思う思いが違う方向に向かったときに
対立してしまいます。
対立したからといって、院長夫人がその意見を飲み込むのではなく、
やはり診療所にとっていいと思うものは、
院長に伝えていかなくてはいけません。
以前勤めていたときのお客様で、
院長と対立していた院長夫人がおりました。
加入している「保険」です。
それは、院長の退職金の資金源として積立金がある
「長期平準定期保険」でした。
これは、院長の昔からの知り合いでお付き合いのある方から
加入した保険でした。
しかし、そこの診療所は資金繰りが悪く、現預金に余裕がありませんでした。
そこを心配した院長夫人が、毎月支払っているこの
長期平準定期保険の保険料を削減したらどうかと
院長に提案しますと、院長は付き合いがあるから辞められないと
対立したのでありました。
対立したときには、何が対立しているのかを分析する
意見が対立した場合には、ただお互いが言いたいことを言って、
喧嘩するのは、ただの夫婦喧嘩です。
これは、診療所の経営についての意見の対立ですので、
論理的に話し合わなくてはなりません。
仕事です。
意見が対立したときには、常に
落ち着くように、自分に言い聞かせてください。
診療所をよくしたい思いは同じなので、何が対立しているかを考えます。
上記の場合で言いますと、
院長は、昔からの知り合いの方から入った保険ですので、
解約するのは、できないと言います。
院長夫人は、診療所の資金繰りを少しでもよくしたいので、
保険を解約して、支出を抑え、かつ今まで積み立ててあるお金を
手元に置いておきたいと考えます。
どちらの意見もわかります。
対立している意見が正しいという根拠を示す
何が対立しているかわかりますと、
その対立している意見同士のどちらが正しいかを判断します。
その正しいと判断する根拠を相手に示します。
上記の場合で言いますと、
院長夫人の意見が妥当なのではないかとも思えますが、
それぞれの意見の根拠を探します。
院長は、解約しなくてもいいと言います。
その根拠は、解約しなくても、そこの診療所には十分な定期預金がありました。
保険を解約しなくても、その十分な定期預金を解約すれば
資金的にはなんら問題はありません。
保険は付き合いで解約できないのもあるのですが、
やはり自分の退職金の資金源として、安心のために
今まで何十年も積み立ててきたので、やめたくないのです。
一方、院長夫人は保険を解約したい。
その根拠は、資金が乏しくなるのが不安なので、
支出する費用をできるだけ抑えたいのです。
月々支出する保険料は、診療所の利益を圧迫するのは事実です。
それは、数字的に毎月の試算表、年度の決算書を見ても明らかです。
また、院長夫人は定期預金の解約をしたくないのです。
院長の判断にまかせる
顧問の税理士さんがついていると思うので、
その方とも相談し、判断してもらいます。
それを踏まえて、最終的に判断を下すのは、院長です。
院長とした方がいいと思います。
診療所のトップは、院長ですから(一人医師医療法人で
院長が理事長であれば)
院長夫人は院長をサポートする立場に徹しましょう。
絶対に阻止しないといけない事案は、院長夫人がなにがなんでも阻止しましょう。
上記の場合で言いますと、
院長夫人の意見が通らずに、院長の意見が通り
現状続行となった場合は、
院長夫人は、いったん引いて、
税理士さんと相談して、税理士さん院長夫人の意見に
賛同してくれるのであれば、再度時期をみて
院長を説得するのもいいかと思います。
意見の対立は、良くあることだと思います。
自分の意見が通らないことを悲観的にとらえずに、
仕方のないことだと考え、
次の自分のできることを考えていきましょう。
【足あと】
昨日は、解約の手続きをするために
業者に電話をしました。
解約の電話は、たいていもめるのですが、
昨日はもめることなく、しかも対応する方の苦労を
聞くことができて、勉強になりました。
【昨日のにっこり】
解約手続きがスムーズにいったこと
サンマが美味しく食べることができたこと
休憩時間に読んだマンガが面白かったこと