院長夫人
診療所で保険診療をされているところは多いかと思います。
中には患者さんが介護保険を利用されている方もいらっしゃるかと思います。
その介護保険とはどのような仕組みになっているかをご存じですか?
※宇佐神宮にある夫婦岩
介護保険制度とは
介護保険が多くの方に利用されているのはご存じの方も多いかと思います。
しかし、それがどのような仕組みになっているかをご存じでしょうか・・
簡単には介護保険制度は、
①40歳以上64歳以下のかたが支払っている介護保険料がいったん全国に集められて、
それがそれぞれの市町村の人口の比率に基づいて配分されます。
②65歳以上のかたが支払っている介護保険料は、それぞれの市町村へ集められて財源となります。
これに税金が合わさり、市町村の介護保険制度を運営する財源となります。
介護保険制度を利用しようとする場合は、医療保険と同じように保険料をしはらっているから医療機関で保険を使って診療を受けるように、介護保険料を支払っているからといって介護保険施設で介護保険のサービスを利用することはできません。
市町村で手続きをして、「要介護」もしくは「要支援」の認定を受けたかたが、介護保険のサービスを受けることができるのです。
介護保険のサービスを受けると、介護保険適用サービスの1割~3割と介護保険適用サービス以外の食事代や居住費を支払います。
その後、介護保険適用サービスにかかるお金のうちサービスを受けたかたからもらった残りのお金を、介護保険サービス事業者が国民健康保険団体連合会へ請求し、国民健康保険団体連合が市町村へ請求します。
介護保険の財源
上記にも出てきていたのですが、介護保険の財源の約半分を介護保険料でまかない、約半分を税金等でまかなっています。
先日の研修会でも言われていたのですが、今から高齢者の方が増え、介護保険制度を利用する方も増えてくると思われます。
そうなると財源が足りなくなってくると思われます。
そうなったときには、介護保険料が増額されるとか、介護保険料を支払うかたの対象年齢が引き下げられるなど介護保険料を確保するためになにか対策がとられるのではないかということでした。
いずれ私自身が利用するであろう介護保険制度、ざっくりでもいいので仕組みを知って、この先どうなるのかを予想しておくのもいいのかもしれないですね・・・
【足あと】
昨日は、税法の勉強会に参加しました。
知っているつもりのことでも知らないこと忘れていることが多いです。
そんないろんなことを知ることができる状況は幸せだと感じました。
【昨日のにっこり】
居眠りせずに、研修会を受講できたこと
カワハギの煮つけがおいしかったこと
ぐっすり眠ることができたこと