市場シェア理論の「クープマン目標値」というがあるのをご存じでしょうか。
市場に対してどのくらいさまざまな影響を及ぼすのに、どのくらいの市場シェアがあればいいのかの数値です。
何かをしようとするときの目安になるのではないでしょうか。
※北九州にあった「黒いポスト」 (実際のポストです)
先日、医業経営コンサルタントの試験を受けてきました。
ほぼできませんでした・・・勉強不足です。マークシートだからと安心していた気持ちがいけませんでした。
・・とその中で、おもしろいな~と思った数値があったのが、「クープマン目標値」でした。
クープマン目標値とは
クープマン目標値とは、ランチェスター法則を研究したアメリカの数学者に寄って導き出された「ランチェスター戦略モデル式」により作られた市場シェア理論だそうです。
この理論によって、市場でのポジションの意味づけや優劣の判断をすることができるとのことです。
ランチェスター法則とは
ランチェスターの法則(ランチェスターのほうそく、英:Lanchester’s laws)は戦争における戦闘員の減少度合いを数理モデルにもとづいて記述した法則。一次法則と二次法則があり、前者は剣や弓矢で戦う古典的な戦闘に関する法則、後者は小銃やマシンガンといった兵器を利用した近代戦を記述する法則である佐藤84(p72-74)。
これらの法則は1914年にフレデリック・ランチェスターが自身の著作L1916で発表したもので、原著ではこれらの法則を元に近代戦における空軍力の重要性を説いている。この論文は今日でいうオペレーションズ・リサーチの嚆矢となった佐藤84(p72-74)。
ランチェスターの法則は実際の戦争においても確認されており、例えばJ.H.エンゲルE1954は二次法則に従って硫黄島の戦いを解析することにより、わずかな誤差でこの法則が成り立つことを確認している佐藤84(p184-185)。
古典的な戦闘と近代的な戦闘で従う法則に違いが生じるのは、剣や弓矢による古典的な戦闘では個々の味方が個々の敵を相手とする一騎討ちを基本とした局地戦になるのに対し、小銃やマシンガンを利用した近代的な戦闘では集団的な行動をとる味方が、乱射により不特定の敵を確率的に殺していくものだからである佐藤84(p72-74)。
古典的な戦闘の場合には、個々人による一騎討ちの寄せ集めであるので、戦争による戦闘員の消耗は単純に味方の人数と敵の人数の一次式になる(一次法則)。それに対し近代的な戦闘の場合、戦闘員の消耗は味方の人数と敵の人数の2次式(双曲線)になることが示せる(二次法則)。よって古典的な戦闘とは消耗する人数が大きく異なり、近代的な戦闘では古典的な戦闘と比べ、人数が多い方の軍隊が大幅に有利になる(後述)。
なお、戦後になってからランチェスターの法則を導出した数理モデルは経営学にも一部応用されており、フォルクスワーゲンのセールス戦略をこれにより説明するなどがされている(後述)佐藤84(p188-200)。経営コンサルタントの田岡信夫は自身の研究を踏まえてこれを優しく解説した本を書いており佐藤84(p200)、日本では「ランチェスター経営戦略」と呼ばれている。
※ウィキペディアより
6つのシェア目標値
①独占的市場シェア
73.9%
「独占的寡占型」と呼ばれて、首位が絶対安全かつ優位独占の状態です。
②安定的トップシェア
41.7%
実質3社以上の戦いの場合、41.7%以上のシェアを取れば業界における強者となり、安定した地位を確保できる。
この目標値は、一般的には「40%目標」等といって用いられることが多いそうです。
トヨタ自動車はこの「シェア40%」の確保にこだわっているのだとか・・
③市場影響シェア
26.1%
この値を上回ると、激戦の競争状況から一歩抜け出した状態と判断されるそうです。
この値が強者と弱者を決定づける基準値となります。
一般には、このレベルで業界トップであることも多いそうです。
④並列的競争シェア
19.3%
複数企業で拮抗している競争状態の時に多いシェアです。
安定的トップの地位をどの企業も得られていない状況です。
⑤市場認知シェア
10.9%
一般の人が、「あるカテゴリー=特定のブランド」と思い出すレベルです。
このレベルになると、市場において競合他社からも存在を認められるようになるそうです。
⑥市場存在シェア
6.8%
一般の人が、「言葉で簡単なヒントを与える⇒特定のブランド」と思い出すレベルです。
市場において、ようやく存在が許されるレベルの位置づけとされるそうです。
【足あと】
先週、母のお誕生日のお食事会をしました。
「古希」です。
古希といえば、「おばあちゃん」を連想しますが、うちの母は元気なおばちゃんといった感じです。
ぼけないように、囲碁、カラオケ、ドラム、ウォーキングetc・・いろんなことに挑戦している母です。
自分の母ですが、すごいな~と感心します。
【先週のにっこり】
ふぐ会席が美味しかったこと
試験が終わったこと
美味しい串揚げを食べたこと