給与の締め日を変更したいときは、どうしたらいいのでしょうか・・・  勝手に変更するとトラブルになることもありますよ

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院長夫人

毎月残業代を計算して、給与を支給して・・

給与の締め日と給与の支給日の間隔が開いてないから、給与の締め日を変更したいときに

勝手に変更してしまうと、従業員さんから苦情がくることもありますよ。

※門司港レトロで食べたおしるこ

給与の締め日を変更したいとき

給与を支払っている側からすると、給与計算をしたかと思ったら、

また給与計算・・・と思うくらい、給与の支給日がやってくるような感じがするかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなまたかまたかとやってくる給与の支給日

給与の締め日と給与の支給日の間隔の日数が短いと、その日にちによっては振込手続きが大変になりますよね。

たとえば、給与の締め日が20日で、給与の支給日が25日、25日が休日だった場合はその前日に振り込む決まりだっとしましょう。

そしてカレンダーが、20日が火曜日で、23日が金曜日で祝日、24日が土曜日、25日が日曜日。

そうなると、21日に給与計算をして、22日に振込をしておかないといけないのです。

実際に昨年の暦でありました。

 

万が一、21日に給与の振込みができない事態が起こってしまうと、アウトです。

こうなると、毎月の給与の締め日と給与の支給日がどうなっているのか、カレンダーでいつもチェックして、暦によってはひやひやしていないといけなくなります。

 

そんな事態を避けるために、給与の締め日と給与の支給日はある程度、余裕をもたせておいたほうがいいですよね。

実際、夫の診療所はなぜか20日締めの当月25日支払だったんですよね。当時の税理士のかたからの助言があったのだとか・・

とうことで給与の締め日を変更しました。

変更するに当たり、いくつか注意しないといけないことがありますので、気をつけてください。

 

①労働基準法上のルール

従業員さんへの給与は、労働基準法上の決まりがあり、それを守って支払わなければいけません。

給与の締め日を変更することによって、それが守られないと法律違反になってしまいます。

決まりとは

  1. 通貨で支払う
  2. 直接従業員さんに支払う
  3. 給与の全部を支払う
  4. 毎月1回以上支払う
  5. 一定の期日を決めて支払う

です。(賃金支払の五原則 労働基準法第24条)

 

たとえば、20日締めの25日支払だった決まりを、

給与の締め日を変更することによって、

末締めの翌月15日支払にしてしまうと、

給与の締め日を変更した月には給与が支払われないということになってしまいます。

それはダメですよ、ということです。

 

詳しくは厚生労働省HPにて確認してみてください。 ↓

②従業員さんへのお知らせ・従業員さんの生活費の考慮

従業員さんへのお知らせは、絶対ですよね。

勝手に給与の締め日を変更してしまって、給与がいつもより減ってしまう従業員さんから苦情を言われるかもしれません。

そうならないために、従業員さんへのお知らせは重要です。

 

従業員さんへのお知らせは、なるべく早くしておいたほうがいいと思います。

いつまでにしないといけないという決まりはありませんが、従業員さんも給与をあてにして、支払の計画があると思います。

特にパートさんは、給与が減ってしまって、カードの支払ができなかったわ、とならないためにも、2か月以上前には従業員さんへのお知らせはしておいた方がいいと思います。

③就業規則がある場合

就業規則がある場合は、就業規則も変更しなければなりません。

その変更も従業員さんへお知らせしないといけません。

 

従業員さんが10人未満であれば、就業規則がない場合もあります。

従業員さんが10人以上であれば、労働基準監督署へ変更の届出も必要となります。

 

給与の締め日の変更時期に注意

給与締め日が4月~6月にかかるときには、注意が必要なときがあります。

4月~6月の給与の支払額により、毎月支払う社会保険料の計算の届出の算定基礎届を作成します。

その作成するときに、給与の計算の基となった日数が17日未満であるかどうかが関係します。

 

たとえば、5月に給与の締め日を変更した結果、5月に支払う給与の対象期間が17日未満になってしまうと、5月の給与は計算に含めないで、4月と6月の2か月で計算をすることとなります。

パートさんで社会保険に入っていらっしゃるかたがいる場合は、パートさんは出勤日が給与の対象期間となりますから、5月に給与の締め日を変更してしまうと、働いた日が短くなり、17日未満となることがあります。

 

なので、いろいろと気にしないでいいのは、給与の締め日を変更するのは、4月~6月を避けてするのがいいですね。

算定基礎届については、日本年金機構のHPで確認してみてください。

 

 

 

 

【足あと】

昨日、妹のお土産でもらった「塩プリン」なるものを食べました。

瓶を開けて食べると、美味しいプリンです。

それに、付属の塩をふりかけて食べます。

一緒にカラメルソースもかけてもいいそうです。

プリンに塩!?

っと、これがおいしんです。

とっても人気店らしく(福岡の糸島にあるらしいです)、納得のお味でした。

 

 

【昨日のにっこり】

初めての塩プリンが美味しかったこと

ほったらかしにしていた事務所のHPの変更作業が進んだこと

難航していたお客さんへの説明の理解が得られた(と思っている)