夏にもらった賞与と冬にもらった賞与の金額は同じなのに、
明細を見ると、そこから差し引きされている源泉所得税の金額が違っていた。
これって取られすぎてないの?
※山に残っていた雪
賞与の源泉所得税の計算
賞与の源泉所得税の計算は、月々の給与の源泉所得税の計算とは違う計算をします。
1) 前月の給与から社会保険料等を差し引きます。
(2) 上記(1)の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求めます。
(3) (賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記(2)の税率
この金額が、賞与から源泉徴収する税額になります。
例えば・・
たとえば、扶養親族が0人の方で
給与 - (健康保険料 + 厚生年金保険料 + 雇用保険料)
の金額が下記の表の金額だったとします。
上記のように社会保険料を差し引きしていますので、実際の給与の総額はもっと多くなります。
そして、賞与の源泉所得税を計算するときに使う表を使います。
※令和2年分 源泉徴収税額表
<夏(7月)の賞与の源泉所得税>
賞与の前月の給与(社会保険料等を差し引きした金額)が、230,000円だから
上記の表で扶養親族等が0人の欄で、230,000円が含まれる箇所は、
青のマーカーの箇所で、賞与の源泉所得税の計算で使う%は、「4.084%」です。
「4.084%」を賞与にかけ算します。
250,000円 × 4.084% = 10,210円
夏の賞与の源泉所得税は、10,210円です。
<冬(12月)の賞与の源泉所得税>
賞与の前月の給与(社会保険料等を差し引きした金額)が、260,000円だから
上記の表で扶養親族等が0人の欄で、260,000円が含まれる箇所は、
赤のマーカーの箇所で、賞与の源泉所得税の計算で使う%は、「6.126%」です。
「6.126%」を賞与にかけ算します。
250,000円 × 6.126% = 15,315円
冬の賞与の源泉所得税は、15,315円です。
診療所の診療科目によっては、冬場の残業代が増えることがあるかと思います。
そんなとき、賞与の前月の給与が多かった場合には、賞与の源泉所得税が多く引かれることがあります。
じゃあ、冬の賞与は夏の賞与に比べて手取りが少なくなるから、損しているのか・・・というと
これは年末調整で計算され、前月の給与が多かった場合でも少なかった場合でも損をすることがないように調整されています。
ですから、冬の賞与の源泉所得税が夏の賞与に比べて多かったからといって、年を通して税金を多く納税しているということはありませんので、ご安心を・・
【足あと】
年末年始でのんびりゆっくりしました。
初詣には行ってません。たぶん人生で初めてです。
宮部みゆきさんの連続ドラマを立て続けに見ることができました。
面白かったです。
面白くて、面白くて・・・
ずっとドラマと読書で過ごしたい気分でした。
【年末年始のにっこり】
連続ドラマを立て続けに見ることができたこと
片付けをほどほどにすることができたこと
読書ができたこと