院長夫人
銀行ローンが何本かあり、それをまとめるために
1本のローンに他銀行で借り換えを検討することを提案されることがあると思います。
借り換えによって、どのくらいお得になるのかを自分で計算し、
借り換えの条件を銀行と交渉しましょう。
※自宅にて
現在銀行ローンを把握しましょう
車を購入したり、医療機器を購入したり・・と
その都度、ローンを組んでいると、
利率の違うローンが何本もあり、
毎月その返済を別々行っていることがあるかと思います。
そんなとき、銀行ローンをまとめませんか？と勧誘を受けたり、
ご自身で、銀行ローンをまとめようかと考えることがあるでしょう。
銀行ローンの見直しをする際には、
まず、現時点でのご自身の銀行ローンの状態を把握しましょう。
次の事項を確認して、メモをとります。
①あと何年ローンが残っているのかを確認する
②利率を確認する
③合計支払い利息金額を確認する
④何のためのローン（使用目的）なのかを確認する
新たに借り換えを検討している銀行に対して
これらの情報を提供します。
すると、新たに借り換えを検討している銀行は、
借り換えの条件を提示してきますので、その内容をさらに検討しましょう。
新たに借り換る合計支払い利息と現在の合計支払い利息を比較する
新たに借り換えを検討している銀行が提示してきた
支払う利息の合計額を確認します。
それと、現在の支払う利息の合計額を比較します。
もちろん、新たに借り換えを行おうとしているローンの
支払う利息の合計額が安くないとメリットはありません。
その支払う利息の合計額の差額がいくらになるのかを
確認しましょう。
この差額が、借り換え費用よりも少なければ
借り換えるメリットはありません。
借り換えの費用を確認する
借り換える場合には、銀行ローンを最初に組んだように
銀行ローンの諸費用がかかります。
この費用を新たに借り換えを検討している銀行に確認しましょう。
この費用は、一律ではありません。
決算書の内容等によって、変わってきます。
以前、合計1200万円の複数のローンをまとめて、他銀行に借り換えを行ったときには
通常必要である費用や担保が必要なくなりました。
必要書類を確認する
借り換えのためには、新たに借り換えを検討している他銀行に
こちらの情報も提示しなくてはなりません。
検討して借り換えをしない場合もあり、その場合には
他銀行で借り入れをしていないのに、こちらの財務情報を知らせてしまうことに
なってしまいますが、仕方がないと考えるのか、
それが嫌だと考えるのであれば、現在借り入れをしている
現在の銀行での借り換えを検討した方がいいかと思います。
必要書類には、決算書はまず提出します。
決算書に「勘定科目内訳書」を添付してください、と
言われることがあります。
※勘定科目内訳書
これは、何かというと
法人の場合の預金の内訳や借り入れの内訳や持っている投資信託の内訳や
取引先の内訳等を記載したものです。
損益計算書や貸借対照表の決算書だけではわからない内訳を
この勘定科目内訳書で、知ることができます。
以前、この勘定科目内訳書を決算書に添付しないで、提出し、
勘定科目内訳書を添付したくないと申し出ました。
すると、勘定科目内訳書を添付することを条件として
1200万円の借り入れが無担保で、借り換えすることができました。
しかも、借り換え費用が、事務手数の5400円と印紙代24200円のみとなりました。
（その他、印鑑証明書代、会社の謄本代が必要になりました）
銀行と交渉するときには、勘定科目内訳書を決算書と一緒に当然のように
提出するのではなく、「決算書をください」と言われたら
勘定科目内訳書は、まずは添付しないで提出してみて、
それから借り換え費用や利率等の交渉をしてもいいのではないでしょうか。
借り換えをした方がいいのか、しないほうがいいのかを選択する
以上のように、比較検討します。
借り換えにより、合計支払い利息が少なくなっても
借り換え費用がそれよりも多くなるのであれば、
借り換えはしない方がいいです。
借り換えは、手間がかかりますので、
手間がかかるようであれば、お得なる金額が1000円くらいのときは、
しない方がいいかもです。
【足あと】
久しぶりに税理士の専門学校に通っていた友人と
ランチをしました。
それぞれ税理士への道を歩んでいて、励みになります。
出会って10年近くなりますが、変わらず楽しく
おしゃべりできました。
【昨日のにっこり】
税理士受験仲間と楽しくランチができたこと
ランチで食べたアボカドサンドが美味しかったこと
早めのお風呂で、ゆっくりできたこと