商工会議所の会員でないけど、負担金を支払ってほうしい旨の手紙が来ている方もいらっしゃるかもしれません。
これって、払わないといけないものなのでしょうか?
※皿倉山頂にて
特定商工業者とは
一般に聞き慣れない「特定商工業者」って、どんな会社のことをいうのでしょうか。
特定商工業者とは?
毎年4月1日現在において、北九州市内に本社または支店、営業所、出張所、事務所、工場など事業所を設けてからすでに6カ月以上経過している商工業者のうち、次のいずれかに該当される方は、会員にご入会いただいているか否かにかかわらず『特定商工業者』に該当します。
「資本金額(払込済出資総額)が300万円以上」
または
「営業所等の従業員数が20人(商業・サービス業は5人)以上」
に該当する商工業者。
※会員と特定商工業者 | 北九州商工会議所 (kitakyushucci.or.jp)
資本金が300万円以上、かつ、従業員さんが20人以上ではないことに注意してください。
どちらか一方の条件を満たしていれば、「特定商工業者」に該当するということです。
特定商工業者の負担金とは
商工会議所の会員でないのに負担金を支払うってどういうことか・・・
これは、商工会議所法という法律に基づいています。
(法定台帳の作成)第十条 商工会議所は、成立の日から一年以内に、特定商工業者について政令で定める事項を登録した商工業者法定台帳(以下「法定台帳」という。)を作成しなければならない。2 経済産業大臣は、前項の規定にかかわらず、特別の事由があると認めるときは、商工会議所の申請に基いて、前項に規定する期間の延長をすることができる。3 経済産業大臣は、前項の期間を延長したときは、遅滞なく、当該商工会議所に通知をしなければならない。4 商工会議所は、前項の通知を受けたときは、遅滞なく、その旨を公告しなければならない。5 商工会議所は、毎事業年度開始の日から六箇月以内に、第一項の規定により作成した法定台帳を、その事業年度における法定台帳とするために、訂正しなければならない。6 商工会議所は、第一項又は前項の規定により、法定台帳を作成し、又は訂正した後、法定台帳に登録された事項に変更の生じたことを知つたときは、遅滞なく、これを訂正しなければならない。7 特定商工業者は、第一項の事項のうち政令で定めるものについて変更を生じたときは、すみやかに、その旨を当該商工会議所に届け出なければならない。8 特定商工業者は、法定台帳の作成又は訂正に関して商工会議所から資料の提出を求められたときは、正当な理由がないのに、これを拒んではならない。
(法定台帳の運用及び管理)第十一条 商工会議所は、その事業の適正且つ円滑な実施に資するために、法定台帳を運用しなければならない。2 商工会議所は、法定台帳を善良な管理者の注意をもつて管理しなければならない。3 商工会議所は、法定台帳の作成又は訂正に関して知り得た商工業者の秘密に属する事項を他に漏らし、又は窃用してはならない
(負担金)第十二条 商工会議所は、法定台帳の作成、管理及び運用に要する経費に充てるため、政令の定めるところにより、経済産業大臣の許可を受けて、特定商工業者に対して、所要の負担金を賦課することができる。
商工会議所は法定台帳を作成する義務があります。その法定台帳を作成するための経費をまかなうために、特定商工業者に負担金を出してもらうことができる。
ということです。
負担金を払わないといけないのか
商工会議所は、特定商工業者に負担金を出してもらうことができる。と法律には書かれております。
またこの負担金は、特定商工業者の同意がないと負担金を徴収することができません。
おそらく届いた手紙と一緒に、同意書を返信するようになっていたかと思います。
その同意書がないと負担金を請求できないこととなります。
(負担金)第十二条 商工会議所は、法定台帳の作成、管理及び運用に要する経費に充てるため、政令の定めるところにより、経済産業大臣の許可を受けて、特定商工業者に対して、所要の負担金を賦課することができる。2 商工会議所は、負担金について、特定商工業者の過半数の同意を得た後でなければ、前項の許可を申請してはならない。
とうことで、「特定商工業者の負担金」については、義務ではありません。
あくまで、商工会議所が作成義務がある法定台帳に必要な経費の負担を、特定商工業者にお願いするというものです。
罰則もありません。
これを踏まえて、どうするかは会社の判断になります。
【足あと】
昨日は、お客様とたくさんお話をしました。
事前に用意していた言葉もあったのですが、しょっぱなからくじかれてしまい、
段取り通りには進みませんでした。
こんなこともあるよな~と思った1日でした。
【昨日のにっこり】
自分の意見を率直に言うことができたこと
夕食を手際よく準備できたこと
夕食の親子丼に、息子が喜んでくれたこと